なぜ早い変更ほどコストが低いのか
CNC加工の本質は「工具経路に沿って材料を除去する」ことであり、各切削は不可逆的な工数の投入である。設計変更が試作段階で発生した場合、技術者は図面とプログラムを調整し、加工を一からやり直すだけで済み、材料損失は通常1個のみである。量産開始後の変更では、工具寿命、切削パラメータ、寸法安定性を再検証する必要があり、治具の作り直しも発生する。これらはすべて追加の工数とコストの原因となる。
3つの重要な切替点
見積・工程評価前
図面が確定する前の変更は、コミュニケーションコストにのみ影響し、最もコストが低い段階である。
初品試作完了後
初品検査後の寸法フィードバックは、設計を修正する最適なタイミングであり、材料損失は1個のみである。
量産安定後
工程パラメータ確立後の変更は、工具経路と品質安定性の再検証が必要となり、コストが最も高い。
バイヤーはサプライヤーとどう連携すべきか
見積段階で「変更の可能性がある項目」を列挙することを推奨する。例えば、穴位置、公差、材料仕様などである。サプライヤーはこれに基づき、どの寸法が工程感応領域に該当するかを評価し、加工余量と柔軟性を事前に確保できる。元順利は試作段階で3軸から5軸のフライス加工、スイス型自動旋盤など多様な工程を提供し、同一サプライヤー内で試作と量産を完了できるため、異なる工場間の切り替えによる手戻りや品質のばらつきを回避できる。
変更コストを試作段階に留める
図面と設計変更のご要望をお送りください。最適な着手タイミングと工程構成を評価いたします。
